Saturday, March 11, 2006

한글について

”ハングル文字”という単語を日本ではよく耳にするが、これは間違え。”ハングル”が正しい。”ハングル”はハングル(朝鮮文字)で”한글”と表記するが、한は大きなという意味で、글は文字を意味する。だから한글は”大なる文字”である。よって日本語に訳すときに”文字”を付けてはいけない。文字と言いたいのなら”ハン文字”と言わなければならない。

한は”大きい”の意味の他、真中という意味も持ち、

한길   大通り(길は道)

한밤중 真夜中(밤중は夜中)

というように用いることも出来る。また、韓という字はハングルでは한と表記する為、単純に한글を韓文字と解釈しても良いだろう。
韓国のハングル表記も한극と表記される。

ちなみに寒菊もハングルでは한극と表記する。だから"韓国の寒菊"は"한극의 한극"となり、韓国の寒菊だか寒菊の韓国だかなんのこっちゃ。

日本語でも

貴社の記者が汽車で帰社した。

のような同音異義語は有名だが、同じように韓国語でも同音異義語は沢山ある。今日の韓国語では基本的に漢字は用いないので、

귀사의 기자가 기차로 귀사했다.

となり、読みづらい。

貴社의 記者가 汽車로 帰社했다.

のように漢字ハングル交じり文だと読みやすいのにね。だって

きしゃの きしゃが きしゃで きしゃした。

って書かれたら何のことかさっぱりだよ。


さて、ここまで何気なくハングルを入力してきたが、韓国語を学んだことの無い人にとって、ハングルは暗号のような文字に見えると思う。実際、私も以前はそうだった。しかし、実はハングルは極めて簡単な構造をしている。

まず힌글という文字を考えよう。これは、ㅎㅣㄴㄱㅡㄹ、この6つのパーツからこの2文字が成り立っている。

これらをローマ字に置き換えれば

ㅎ=h

ㅏ=a

ㄴ=n

ㄱ=g

ㅡ=u

ㄹ=l

そう、hangulとなる。ローマ字はなら簡単に読める。そう、ハングル。

中には、륀、찐、밂など、多少複雑そうに見える文字もあるが、複雑といってもこの程度。ハングルはそれぞれの各パーツの音さえ覚えてしまえば、簡単に音読が出来てしまう。

今まで、ハングルなんて何が書いてあるのかさっぱり分からないと決め付けていた人。これで、少しは読めるような気になっていただけただろうか?

昨日、フィギュアスケートのジュニア選手権で優勝した김연아も、

ㄱ=k

ㅣ=i

ㅁ=m

ㅇ=無音

ㅕ=yu

ㄴ=n

ㅇ=無音

ㅏ=a

である事が分かれば、Kim Yunaであると分かり、キムユナと読むことは容易である。



ハングルがなぜこんなに簡単な構造をしているのか、それはハングルは人工的に作られた文字であるからだ。元々、朝鮮では中国から伝えられた漢字が用いられていたが、朝鮮民族特有の文字を作ろうということで、1446年に世宗が配布したものである。その為、母音と子音を組み合わせた表音文字で、識字率は非常に高いと言われている。


キーボードのハングル配列を覚えていないので、ハングル入力に一苦労でした。もちろん、ハングルキーボードなんて持っていません。


ㅑㅅㄴ ㅠㄷ교 ㅗㅁㄱㅇ 새 샤ㅔㄷ ㅗ무혀ㅣ.(笑)


3/12、一部、ハングルのスペルミスを修正。スペルミス等ございましたら、ご連絡ください。


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