Thursday, March 16, 2006

薬剤師の将来性

今日、医薬分業化が進み薬剤師は決して足りている状態とは言えない。特に病院においては、本来、薬剤師が行うべき服薬指導を看護婦が行うなど、薬剤師が不足していると言える。
この為、近年薬学部を医学部、歯学部、獣医学部同様の6年制とし、病院での実習期間を設け、医療現場で勤務する薬剤師を育てるよう、カリキュラムが改定された。また、大学薬学部新設の条件を緩和させここ数年新設の薬学部が非常に増えている。私が住むこの中部地方においても、近年、金城大学、愛知学院大学が薬学部を新設し、北陸大学は大幅な定員増を行った。
今日、日本の不況社会を反映し、安定した収入を得られる薬剤師という職種は大変人気を集め、薬学部の受験は一昔前に比べとても難しくなってきた。一方で少子化の影響を受け、大学(特に地方の私立大学)の経営はとても難しくなり、実質倒産してしまった学園も出てきている。こうした大学にとって薬学部の設置は大学生き残りをかけた手段である。
こうした、受験生、大学双方の利害が一致し、近年大量の薬学部が新設されている。
これにより、薬剤師のレベルの低下(誰でも薬剤師になれる)と薬剤師過剰という現実は実はもうすぐ先の現実となりつつある。確かに、今現在においては、薬剤師が不足しており、薬剤師免許さえあれば、仕事に困ることは無い。しかしながら、薬剤師に将来性があるのか?将来的にはこれは残念ながらYesと言えない現実が迫りつつある。

Comments: Post a Comment



<< Home

This page is powered by Blogger. Isn't yours?