Thursday, May 25, 2006

ソビエトの教育

ソビエトでは共産主義が絶対であり、人民は国家の為に尽くさねばならず、時に家族をも犠牲にすることが正しいとされた。そして共産主義を唱えれば、全ての人民は平等になり、学校、鉄道、バス、病院、食事など全ての物が無料になり、皆が豊かな暮らしになると教えた。
そういった社会になるにはあとどれほどの時間がかかるの?
との児童の質問に、先生は
あともう少しです。頑張りましょう。
と答えたという。
そして、また立派なソビエト共産党員になるには、先生の言いいつけをしっかり守る事が大切とされた。個人の意見は完全に排除された。

全ての国民は平等である。つまりそれは、先生と生徒も平等である。だが、しかし先生は生徒に対して絶対的な権限を持っていた。先生に反抗することは反共産主義と見なされ許されない行為だった。

共産主義が誤っていたことは1991年のソビエト解体で証明された。どこが誤っていたのだろう?いいや、誤っていたのではなく、人間が本来持つ心に共産主義は合わなかった、ということだと思う。人間はだれもが、より豊かな生活を求める。そこには当然にして競争が生まれる。競争こそが健全な人間の社会と言えるのだろう。
どこが、共産主義は人間に合わなかったのだろう。
金と愛はどちらが大切か?
国家と家族はどちらが大切か?
人間が生きていくために動物を殺すのは許されるのか?
死刑は廃止すべきか?
このような質問は愚問である。これらに正解を求めてはならない。答えの求まらない永遠の課題である。
だがしかし、共産主義ではこれらの答えを決めてしまった。
そこが、人間の心に適用されなっかたのだ。

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