Saturday, June 24, 2006

16強

W杯1次リーグが全日程を終え、16強が確定しました。
アフリカからガーナ、アジア(太洋州)からオーストラリア、中南米からメキシコ、エクアドル、アルゼンチン、ブラジル。残りは全て欧州。日本の敗退に続いて韓国も決勝トーナメントに進出出来ませんでした。
先日も述べたよう、前回大会での韓国4位、日本ベスト16という結果を踏まえて今大会のアジア出場枠4.5を得ました。昨年アジア連盟に加盟したオーストラリアが決勝トーナメント進出を決めたとはいえ、他のアジア勢が皆、1次リーグ敗退というのは、次期大会の出場枠で大変不利になってしまいます。
オーストラリアの決勝リーグ初戦はイタリア。オーストラリアは私が想像していた以上に大変強いチームだと思います。イタリアも必死で戦いに来るでしょうが、ぜひオーストラリアにはアジア連盟の一員として、アジアの期待に答えて頂きたい。とても楽しみな試合だ。

韓国はトーゴに勝ち、フランスと引き分けて勝点4を挙げたものの決勝リーグに進出することは出来ませんでした。前回大会は日本、韓国共に地元での開催とあって、比較的有利に試合を進めることが出来、数字の上で好成績を挙げることが出来ました。しかし、今回は離れた欧州(ドイツ)での大会でした。欧州のチームのほとんどの選手は欧州のリーグで普段から試合をしていて、慣れた環境で試合をする事が出来ます。
しかし、日本や韓国にとっては欧州は慣れない地であり、そうした事も影響したのかもしれませんが、しかし、何よりも欧州とアジアのレベルの違いを感じされるものだったと思います。
韓国の選手にとって決勝リーグに行けなかった事による悔しさの他にもう一つ大きな重圧がかかっていました。それは兵役免除の問題です。1次リーグを突破すれば、選手に兵役免除が約束されていました。兵役はスポーツ選手の選手生命を大きく変えてしまいます。兵役は2年間という時間を束縛されます。2年という期間は大変長いもので、これによって満足いくトレーニングが出来ずにスポーツ選手として続けていくことが大変厳しくなってしまいます。日本の選手以上に韓国の選手たちは大きな重圧を背負っていただけにその悔しさも大変大きいものだと思います。韓国の代表選手には日本とは異なり20代前半の若手選手も含まれています。4年後がとても楽しみなチームだと思います。

一方、韓国と引き分けに終わったフランス。こちらは1次リーグ最終戦を白星で飾り決勝トーナメント進出を決めました。ご存知のよう、フランス代表の選手たちは他の欧州チームと大きく異なり、多くのアフリカ系移民の選手で構成されています。フランスは欧州の国でありながらアフリカ移民を積極的に受け入れており、ある意味でアフリカ選抜とも見る事が出来ます。アフリカ系選手たちの心境は大変複雑だと思いますが、こういった選手たちが活躍することで、フランスがいかに移民を受け入れているか、そしてアフリカが今どんな状態にあるのかを世界に知らせることが出来ます。
他の欧州チームと一風異なるフランス代表。そのパワーは98年仏大会で世界中に報道されましたが、2002年大会ではまさかの1次リーグ敗退。今W杯も私は応援していただけに大変心配しておりましたが、決勝リーグ進出を決めてくれてとても良かったです。

Comments: Post a Comment



<< Home

This page is powered by Blogger. Isn't yours?