Thursday, June 15, 2006

韓国代表

今ワールドカップでのアジア、アフリカ勢のこれまでの成績は、韓国が1勝、サウジアラビア、チュニジアが1分(サウジ、チュニジアの直接対決)を除いては全て★スタートとなっています。
これまでの試合結果を見ても、サッカー先進国である、欧州と南米が順当に勝っていて、4年前の日韓大会で見られたサプライズは少ないように感じます。

そんななか健闘しているのがTrinidad und Tobago。この国は、カリブに浮かぶ中米の国ですが、人口の約半分が、アフリカ系住民で構成されています。そして対スウェーデン戦で0-0と健闘しました。これが唯一のサプライズではないでしょうか。

強いチームが順当に勝って行っても、マニュアル通りの展開になってしまい面白くありません。弱いチームが強いチームに勝ってこそ、新たな歴史が生まれます。
だから、アジア、アフリカ勢には頑張って欲しいだけに残念です。

さて、韓国×トーゴの試合。
アジアもアフリカも応援する私にとって、複雑な心境でした。結果は韓国が2-1で勝利でしたが、トーゴにとってはJean Paul Abaloの退場が痛手だったと思います。
ところで私は韓国の戦い方にはやや疑問を感じました。サッカーというスポーツは実際のところかなり厭らしいスポーツで、審判にばれなければどんな事をしてもいいというのは事実です。服を引っ張り合ったりだとかよくある話です。審判の誤審も度々問題になりますが、いかに公平に審判をするか、これは非常に大切な事で、審判の判定の仕方次第で試合結果が変わることもあります。
さて、ルール違反でなければ当然、反則にはなりません。では、ルール違反さえしなければ何をしても良いのでしょうか?お互い人間であり、互いの人権は尊重しなければなりません。またプロのサッカー選手として、いかなる時でも常にゴールを狙うのは当然の気持ちとして持っていなくてはなりません。
私が韓国代表に対して嫌悪感を抱いたのは後半ロスタイムです。
韓国側がゴールの近くからFKのチャンスを得ました。韓国はこの時1点先制の状態で、ここで追加点を挙げれば勝利は確実です。当然、ゴールを狙うものと私は思いましたし、トーゴの選手達にとってはこれ以上の追加点は致命的ですので、全員がゴールに戻りました。
ところで、韓国はなかなかボールを蹴りません。審判に注意され、ようやくボールを蹴りました。時間稼ぎという魂胆が丸見えで見ていてとても厭らしかったです。
下手をすればカードを貰うハメになっていたの思いますが、どうしてそういう厭らしいことをするのか私には理解できません。トーゴ側としては少しでも早くボールを取り返して、同点に追いつこうとしている中で、相手を苛立たせる時間稼ぎをするというのは、相手の人権を無視しているようにすら感じます。
さて、まだ続きがあります。ボールを蹴って、当然ゴールを狙うと思ったのですが、違いました。ゴールは狙わずに味方陣地にボールを返したのです。もちろんFKはゴールを狙わないといけないなんてルールは無いので、ルール違反にはなりませんが、ゴールを狙うというのは、プロ選手として当然の使命。それを怠るとはどんな精神をしているのか理解できません。当然、トーゴサポーターからはブーイングの嵐です。
これまで私は韓国代表に期待していただけに、裏切られた気分です。

実は過去にもそんな事例があります。
いつだったかは忘れましたが2,3年前の日韓戦(たしか親善試合)でした。韓国が1点リードしていた後半ロスタイム。韓国側が選手交代をしました。選手交代の場合、選手は走ってピッチを去り、入れ替わります。交代時に走らねばならないとルールで定められているのかは知りませんが、怪我をしていて走ることが出来ない等の理由があるとき以外は基本的に皆、走ってピッチを去ります。
ところがこの時の韓国の選手は違いました。とてもわざとらしくゆっくりと歩きながらピッチを去るのです。流石にイエローカードが出ましたが、それに構う事なく、ゆっくりと歩き続けピッチをさりました。もう1枚カードを出して退場にしてやってもいいのではと私は思いましたが、流石にそこまではしませんでした。
そして、その試合は韓国のホーム試合でしたから、韓国サポーターからは大歓声。私はとても不快でしたし、また違和感を感じました。
日本が先制していて、後半ロスタイム。同じような状況で、日本の選手達はこうした行動をとるでしょうか?またサポーターをそれを支持するでしょうか?

日本と韓国は隣同士の国ですが、そこには大きな文化の違いがあるようです。

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