Wednesday, June 28, 2006

十字架

W杯の試合を見ていると、試合が始まる前や選手交代でピッチを去った時などに十字を切る選手をよく見ます。彼らはカトリック教徒ですね。
中でも私が印象に残ったのはガーナのゴールキーパーRichard Kingston選手。彼が試合前にゴールの前で十字を切る姿には感動しました。
そんなガーナは豪州を除いたアジア・アフリカ勢唯一の16強に進出したチームです。今期のアフリカ勢は初出場の国が多く経験不足で大変苦しんだチームが多い中、強豪国であるチェコ、アメリカを倒してここまで来た事は大変誇れる事だと思います。ガーナの選手達は試合前にゴスペルを皆で歌うそうです。そうした、団結力と独自の宗教観がここまでチームを強くさせたのかもしれません。しかし、彼らにクジ運は見方しませんでした。団結力、組織力のあるガーナでも、過去に何度も優勝経験を持つブラジルを相手にはやはり勝つのは難しかったようです。
すでに何度も言っているよう次は始めてアフリカ大陸で開催されます。次の大会こそ、アフリカ勢が多く活躍するのでは、いや、是非それに期待したいです。

ヒディンク監督率いるオーストラリアはイタリア相手に大変健闘したと思います。恐らく誰もが延長戦突破を確信したであろう、後半ロスタイム。まさかのPK。4年前を思い出させました。4年前、ヒディンク監督率いる対韓国戦で後半ロスタイム、TottiがPKエリア内で転倒しホイッスルが鳴る。PKかと思われたが、審判はTottiに対しシュミレーション行為と判定しイエローカード累積2枚で退場。その歴史は繰り返されることはありませんでした。今回はそのTottiがPKを落ち着いて決めて8強へ進出。ヒディンク監督は3大会連続4強進出はならず、同時にアジア勢がW杯から去りました。
どうして最後のところ、あれがPKになるのか私には理解できないですが、延長戦でのヒディンクの采配を見たかった私にはちょっとつまらない試合でした。

前回大会ではトルコ3位、韓国4位、フランス、グループリーグ敗退等数々の波乱が見られましたが今回は強豪国が順当に上に進んでいる感じがします。そんな中でサプライズを挙げるならば、ウクライナですね。ウクライナはソビエト崩壊に伴って出来た比較的新しい国で、W杯もこれが初出場となります。W杯などでのPKの成功率は7割か8割くらいだそうですが、それを3本全て止めてしまうというShovkovskyiの守りには驚かされました。初め新聞で読んでPKが3-0と見たときは新聞が間違えているかあるいは今回からPK戦はキーパーがセーブした数を表記する事に変わったのかと思ってしまう程でした。

しかしPK戦は本当に精神力だけの問題です。前にも書きましたが2000年シドニー大会。あの時に日本敗れましたが、あの時はしかし残念でした。

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