Wednesday, September 27, 2006

安倍新政権と台湾

中華民国(所謂台湾)は国家なのか地域なのか微妙な地位にあります。日本は台湾は中国の一部だと言う認識を公的にはとっていますが、しかし実際には台湾政府というのが存在し、台湾に住む台湾人は台湾政府からのパスポートが発行されています。台湾の人にあなたの出身はどこですかと聞けば誰もが台湾の出身と答え、中国とは誰も言いません。社会的には台湾という国家として事実上成立しているといってよいと考えられます。

安倍晋三総理大臣は親台派として知られます。この事は台湾にとっては期待が大きく、中国にとっては懸念されるべき事です。

中国は共産党が単独で政権を握っており、未だ社会主義の国家です。たしかに多くの経済特区を設け資本主義国家に移ろうとしているようにも見えますが、しかしトップが共産党である限り、社会主義国家であることに変わりはありません。
その事がもっとも象徴されるのが新華社通信です。はっきり言って新華社通信は中国政府のスポークスマンです。朝鮮民主主義人民共和国における朝鮮通王通信と同様な地位にあります。これはどういう意味なのか?
例えば、日本のある通信社が”イラク戦争は間違えである”旨の報道を行ったとします。これはあくまでその通信社独自の認識であり、日本政府の認識ではない事は言うまでもありません。なぜその様な事が起こるのか、それは、日本国憲法において報道の自由が保障されているからなのです。
しかし、中国では報道の自由がありません。通信は基本的に国営であり、国にとって不都合な報道はなされません。つまり中国の国民は情報を客観的に入手する事が出来ないのです。
中国政府と新華社通信の深いつながり、それはベオグラードの中国大使館誤爆(意図的?)事件において明るみました。中国大使館誤爆によって大使館に滞在していた新華社通信の記者が被害を受けました。つまり、記者が大使館に住居を構え、大使館を拠点に取材活動を行っていたのです。
中国政府の見解によれば中国の一部である台湾、香港はしかし、独自の政府が存在し、報道の自由も保障されています。台湾、中国間には今日も緊張関係が続いていますが、中国共産党は今、その他にも西蔵仏教の西蔵、イスラム教の新疆維吾爾(東トルキスタン)の独立問題など多くの問題を抱えています。
中国は13億人?くらいの人口を抱える大国で、今後ますますの経済成長が見込まれます。しかしその経済成長を共産主義政権が妨げています。
西蔵や新疆維吾爾が独立し、台湾の国民党政権によって中国が統一される事を私は期待しています。そうすれば、中国はますます発展していく事と思います。
また中国が国民党によって統一されれば、恐らく自動的に北朝鮮も崩壊して、韓国よって統一されることでしょう。

さて、しかし日本の総理大臣である安部氏があまりに親台、反中の立場を明確にすれば、日中関係に大きな亀裂が入り、経済にも影響を与え、難しいところです。また、安部総理は拉致問題担当大臣を新たに設立しました。安部氏のアジア外交を期待したいです。

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