Monday, September 11, 2006

NYから

明日は学園祭だ、そろそろ寝ようとした頃、親父がテレビを見ていたのでふと覗くとビルが炎上していた。勿論、これまで写真でしか見たことはなかったが、それでも、それがNYの貿易センタービルだということはすぐに分かった。テロップに飛行機が激突とあったから、
そうか、まぁ、操縦を誤ればビルに激突する事もあるだろうなぁ。しかし、ここまで派手な事故を起こすのも珍しいなぁ。これは確かに、テレビで世界中継されるくらいの大きな事故だろうな。
しかし、すごいな。こんなにリアルタイムで外国の情報が日本に入ってくるなんて。それにNYで今起こっている事がそのまま映像として日本に入ってくるなんて、科学は進歩したなぁ。
と考えながらも、数年前にNYを飛び立ったアラブ系航空会社が突然レーザーから消えるという飛行機事故もあった訳で、飛行機事故に対してはそれほど驚きは無かった。
どんなトラブルがあったのかは分からないがとにかく飛行機事故があったんだなという事は分かった。マンハッタン近くにはジョン・F・ケネディ国際空港、ニューアーク国際空港という二つの大きな空港もあり、マンハッタン上空を飛行機が低空で飛んでいたとしても、それほど驚く事ではないなと、解釈していた。
ところが次の瞬間、全く理解できない事が起こった。
飛行機が激突した瞬間の映像を繰り返しテレビが流した。すると、燃えるビルに飛行機がぶつかるところだった。何故、飛行機がぶつかる前にビルが燃えているのか?まったく理解できなかった。だって、そうじゃないか、飛行機がぶつかれば炎が上がる事は理解できる。飛行機がぶつかる前に炎が上がるってどういう事?たまたま何らかのトラブルがあって火災が発生して、そこにたまたま飛行機がぶつかったていうの?この映像間違っていないか?どこかで画像処理を誤って、衝突前と衝突後の映像を合成してしまっていないか?いや、そんな面倒な事を一々する訳が無い。状況が理解できたのはテレビの解説者が
「これはー、テロですね。」
と言ったのを聞いた時だ。
ええっ、テロ!こんなテロがあっていいのか!これまでの私のテロのイメージはテロリストが爆弾を仕掛けて、それが爆発するというものだった。飛行機が建物に激突する。そんなテロの方法ってのがあるのか!新鮮な驚きだった。

そして世界は変わったのだった。
あの悲劇から5年経つ。

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